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やりたいことが良く分からない人は、まず自分の価値観を知ることから始めよう

29歳 営業
29歳 営業
最近、上司から「君のやりたいことは?」と聞かれて、困ってしまいました。「あれ?自分のやりたいことってなんだろう…。」って。
なおき
なおき
いきなり聞かれても困りますよね。上司が期待する回答ができたらそれでOK、という類のものでもないですから。 
29歳 営業
29歳 営業
そうなんです。仕事に集中してるときは気にならないんですが、ふとした時に考えるようになっちゃって。ずっとモヤモヤしてます。
なおき
なおき
まずは肩の力を抜きましょう。この問いに答えを出せるのは自分しかいませんが、そのためにも自分との関係性が大事です。まずは今、そもそもその必要があるか、から気負わずに考えてみましょう。問いに向き合うための方法をお伝えしますので、自分に合うものから取り入れてみてください!

いま、多くの企業で個人のキャリアや働き方までを支援する動きが増えてきています。会社が社員個人の幸せまでをサポートして、その結果として会社に貢献してもらう、という循環はまさにグッドサイクルです。

反面、上記のやりとりのように、そもそも自分のやりたいことが分からない、という人が沢山いるのも事実です。社会人の悩みの意識調査でも「夢中になれる仕事が分からない」と回答している人は、実に6割以上という結果もあります。

ポジウィル株式会社「企業に求める軸に関する意識調査」より

私の体感としても、明確に自分のやりたいことが言える人は、おそらく2割がいいところな気がします。私自身もコーチングに出会う前は、言えない側の人間でした。いまでこそ、やりたいことは明確ですが、それまではかなり迷子になってました(笑)

20代、30代の多くの人が経験すると言われるクウォーターライフクライシスは、自己理解の度合いにも関わると私は考えています。自分探しの迷路にハマって、大切な時間を無駄にしないように、自分を知るための方法を知っておきましょう。

とりあえずやってみる3つの王道(非推奨)

いきなり「非推奨」とか謳ってごめんなさい。(笑)

「やりたいことを見つける方法」は、私自身もいろいろ試してきました。たくさんのクライアントさんとも一緒に取り組みましたが、正直なところ、万人にハマる方法は見つかってません。その中でも、いわゆるスタンダードな方法である「とりあえずやってみる系」は、すでに色々と悩んでいる人にはあまりピンとこなかったケースが多いです。

この記事に辿り着くあなたも同様、おそらく既にだいぶ悩んできたのでは、と勝手に想像し、その意味で「非推奨」としました。とはいえ、一般的な「型」を知っていることで「型破り的方法」も理解を深めやすくなりますので、向いていない人もまずは知識のインプットとしてお読みください。

「とりあえずやってみる」の方法は3つあります。

それぞれ詳しくお伝えしますが、すべてに共通する考え方は

世の中のニーズがあるところに身を置く

がベースです。

この考えを非常に分かりやすく説いている著書が「マーケターのように生きろ」です。

書評「マーケターのように生きろ」(Coming Soon)

著者は、そもそも「やりたいことなんてなくていい」という、かなり衝撃的なメッセージを発信しています。私の信じたいことと正反対ですね(笑)しかしながら、著者の考えは非常に示唆に富んでおり、対立構造を避けたい性格の私は、転職を望むクライアントさんへの有益な情報として以下のように話しています。

なおき
なおき
仕事でやりたいことを見つけたいのなら、転職は有効です。しかし、私はあくまで手段と捉えています。とにかく動きたいなら、まずは「続けられること」を第一目的においてください。

長く続けられれば、結果的にスキルが身につき、その過程でやりたいことに昇華する、というアプローチです。それでは、ベースとなる考え方を掴んだところで、具体的な3つの方法をみていきましょう。

1つ目は、転職

すでに取り上げてしまいましたが、分かりやすく動くなら「転職」です。転職適齢期(というのがあるかは分かりませんが)に差し掛かると、より焦りを感じるかもしれません。しかし、勢いだけの転職は決してお勧めできません。

世の中のニーズがあるところに身を置く

を必ず踏まえて決断するようにしましょう。

特に「転職」したら何かが変わる、と期待している人は危険です。後述する方法にも目を向けてもらいたいのですが、どうしても動きたい!人に読んでもらいたい本があります。それが、著書「転職の思考法」です。転職真っ最中の人にこそ読んでほしい良書です。

書評記事:著書「転職の思考法」は、転職に焦る人にこそ読んでほしい!(Coming Soon)

俯瞰して「転職」を捉えられるようになりますので、ぜひ手に取ってみてください。

ちなみに私は29歳の時にシステム構築業界(SIer)からアプリ業界へ最初の転職をしました。慎重派の自分が決断できたのは「後悔したくない」という想いの強さと思っていましたが、あらためて振り返ると、著者の言う「この先ニーズのある市場に身を置けると確信できたこと」「好きな分野だったこと」この2つがあったからと、今では結論づけています。

コーチなおきのプロフィールはこちら(※Coming soon)

2つ目に、異動を狙う

あけみさん
あけみさん
転職は考えたことはありますが、ちょっと勇気が、、、。

という人への具体策が「異動」です。

異動≒転職という考えです。

  • やりたいことが分からない、でもこのままじゃ見つけられない。
  • 転職サイトに登録はしたけど、エージェントと会うほど本気になってない。
  • そもそも今の職場が嫌なわけではない。

このような人には、社内での転職活動(異動)が有効と言えます。ただ、やみくもに異動したとしても、あまり意味はありません。大事なことは、今の会社で最もニーズがある部門へ異動することです。

  • 今、あなたの会社で最も人を欲している組織、チームはどこでしょうか?
  • そこではどのような役割が求められているでしょうか?

この問いを考えたことがなかった人は、ぜひ一度考えてみてください。

すると、思いもよらない発見があるかもしれません。たとえば「社内公募」などが急に目に入る、などです。異動は、大きな会社であればあるほど、自身でコントロールできないことですが、

世の中のニーズがあるところに身を置く

をベースにして、そのチャンス(機会)があるなら、トライしてみてはいかがでしょうか。

3つ目は、今の仕事を捉え直す

29歳 営業
29歳 営業
異動」は会社が決めるこで、どうにもできないことと思い込んでいたので新鮮でした。でも、その機会がない組織ではどうすれば良いでしょうか。 

そんな方は、もっと身近なところから始めてみることです。まずは現在所属している組織、チームで最も求められている仕事が何かを把握しましょう。

  • 組織の目標は何でしょうか?
  • チームの目指していることは何でしょうか?

この質問をすると、数値目標に着目してしまいがちですが、まずは定性的な目標を把握しましょう。もし明確なものがなければ、上司に聞いてみてもいいでしょう。上司の答えにピンとこなければ、さらに上の方へ聞くのも手です。

不安がありますか?安心してください。会社が求めていることを把握することを嫌がる組織はありません。(もし期待する答えが返ってこないなら、その時こそ1つ目の手段を取るチャンスです!)

以上が3つの王道です。

<画像>

この具体策の良いところは、仕事に対する意識を変えてくれることです。想像してみてください。あなたがいずれかの方法で動き、十分な時間をそこで過ごした自分の姿を。

その姿のあなたには、世の中で求められるスキルや能力が身についていると思いませんか?「あのとき動いて良かった」そう振り返る自分がイメージできた人は、試す価値があります。

冒頭でお伝えしたとおり、この方法はフットワークの軽い人向けです。この記事の読者層には、ピンとこないしっくりこないことを想定しています。というわけで、もう少し腰を据えて考える方法に迫っていきます。

価値観を明らかにする(本命)

前置きが長くなりました(笑)

私が何よりやってほしいことが、自分の価値観を明らかにすることです。

さきほどの具体策は、転職、異動、今の仕事、といずれも外側に答えを求めるアプローチでした。その過程で見出していくわけですが、ずっと見つけられず職を転々としてしまう恐れもあります。いわゆるジョブホッパーという状況です。

この状況を避ける手立てとなるのが「価値観」です。

価値観とは、自分が大事にしていることです。これは残念ながら誰にも教えてもらうことができません。誰か私の価値観を教えてもらえませんか?という質問が成り立たないことから明らかです。つまりこれは内側へのアプローチです。

ただ、いきなり「あなたの大事なことは何ですか?」と聞かれても、やはり答えに困ってしまう人がほとんどじゃないでしょうか。でも答えられないのは、価値観がないわけでは決してありません。単に言語化ができていないだけの話です。では、どうやって言語化していくか?

ここでは私が実際に試し、クライアントさんからも好評を得ている方法をシンプルな3STEPでお伝えします。

  1. 価値観リストを見る
  2. 自分の大事にしていることピックアップする
  3. グルーピングして構造化してみる

これらは「価値観」に取り掛かれる最もシンプルなワークです。じっくりと取り組みたい人は、ぜひ別記事(Coming soon)で詳しいワークをお伝えしてますので、ぜひそちらもご覧ください。

ちなみに、参考までに私の価値観をお伝えします。

  • 家族
  • 自己認識
  • 知識
  • 発揮
  • 独立・自律
  • 心の平穏

です。

その中で仕事として大事にしていることが「自己認識」「知識」「発揮」です。これらを用いて仕事の目的を文章化すると、

ライフクライシスに悩むビジネスパーソンがコーチングを通して自分らしく力を発揮できるようになってもらいたい

となります。いかがでしょうか。

価値観を仕事として、どのような人のために伝えるか、与えるか、満たすか、を考えてみましょう。抽象的な問いですので、ロジカルに考えずにリラックスした状態で取り組んでみてください。お気に入りのカフェなどの落ち着ける場所、時間に追われず楽しんでみてください。

*最初は誰のために、も考えずにエゴ的に「自分はどんな価値観を仕事で満たしたいのか?」から考えてみましょう。他の誰でもないあなた自身の本音に迫っていきましょう。

おわりに

企業が社員個人のキャリアをサポートする、という流れはとても良いことだと考えています。ですが、企業は採用活動の向上や雇用確保という目的のための手段として、というのがまだまだ本音だったりもします。このような組織のあり方も問いたいところですが、私たち個人がやりたいことを考えなくて良い、という理由にはなりません。

副業解禁や企業年金などみても明らかなように「国からの支援を当てにしないでね。」という時代になりました。親世代の「終身雇用」「幸せの方程式」はとうに役目を終えました。悲観するのではなく、個人が活躍できる条件が整った今の世界を堪能しましょう!

これからの生き方をより良いものにするために、まずはあなた自身が大事にしていることを明確にしていきましょう!

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