自信がない人

「自信がないため〇〇できません」から抜け出す『アクセプタンス』とは?

まことさん
まことさん
もう少し自信がつくまでは、転職活動に踏み込めないです

このような言葉を口にしたことってありませんか?

ほかにも似たような内容で、

  • 資格の勉強してからじゃないと、この仕事はこなせない。
  • もう少し実績をつまないと副業を始められない。
  • スキルが身についたら、挑戦したい。

など、口にした、あるいは耳にしたことはないでしょうか。

まことさん
まことさん
ありますし、どれも気持ちはよく分かります。おかしいとも思いません。
なおき
なおき
はい。以前の私も同じでした(汗)

でも、この考え方に慣れてしまうとちょっと危険なんです、
という話を今回はお伝えします。

自信ドリブンの罠

「自信を持て!」

私もコーチングを学ぶ以前は、そうならねばならないと、信じて疑ってませんでした。つまり、どっぷりこの言葉に囚われていた状態でした。

ですが、クライアントさんと一緒にゴールを達成していくうちに、
次第に「自信はなくてよい」という考えが当たり前になってきました。

またコーチングを必要としない方、いわゆる自力で突破できちゃう人は、
そもそも「自信のありなし」を気にしていません。

あなたの周りにいませんか?

初めは同じぐらいできなかったはずなのに、気づいたらどんどんと進んでいっちゃう人。
(いわゆる「できる人」と呼称される類の人ですね。)

できる人と比較して自己否定スパイラル

私は、この「できる人」とかつての私=「自信がないと進めない人」の間に大きな溝、何か決定的な差のようなものを感じていました。

「自信がないと進めない人」の視点で「できる人」を眺めると、

「自分はなんて要領が悪いんだ、、、。」
「あいつのようなセンスがあれば、、、。」
「自分には能力がないんだ、、、。」

と、自己否定の言葉を勝手に並べちゃったりします。

そして、今日のテーマでもあるこの言葉に集約されていきます。

 

「あいつのような自信が自分にもあれば、、、」

 

さらに職場の上司や先輩から、

 

「もっと自分に自信を持って!」

 

と、「自信ドリブン」な風潮によってさらに、自己嫌悪になるというスパイラル。

 

そして、真面目な方ほど、

「自分のメンタルの弱さ」が原因と結論づけて、

巷に溢れる

「根拠のない自信が大事!」

「自信を身につける方法」

などといったメソッドを取り入れようと努力します。

しかし、そんな簡単に思考は変えらず、

さらに自己嫌悪に陥ってしまったりするわけです。

 

はい、かつての私です(笑)

自信がなくても行動する人になればいい

今、コーチとして活動する自分は、

「人の能力なんて大して違わないし、そもそも他人と比較しても意味はないなー」

という考えに至っています。

まさにコーチングとクライアントさんのおかげです。

 

では、一体どうすれば良いのでしょうか?

ズバリ言えば、

 

自信がないと進めないと思う自分を認めて、すべき行動を取る

 

これに尽きます。

 

「自信がないと進めない人」は、「自信」に囚われ過ぎとも言えます。

実は「できる人」は、「自信」とかまったく気にしてません。
(それがこっちサイドから見ると自信があるように見えるからやっかいなんですが、、、笑)

自信がなくても進めれば問題ないんです。

 

「それができたら苦労しないよ」

 

そんな声が聞こえてきそうです。
かつての私もたぶん同じことを言ってます(笑)

では、その方法についてお伝えしていきます。

行動を取るために欠かせない「ゴール」の存在

行動を取るための「大前提」と言えることがあります。

それは、

「どこへ進みたいのか?」

ということです。

 

いわゆるゴールというものです。

これを明らかにしないことには、とるべき行動が定まりません。

「自信がないから〇〇できない」

を口にしたときは、

「そもそも何のためだっけ?ゴールって何だっけ?」

と、自分に問いてみましょう。

大概は、ゴール自体が曖昧だったり、そもそも自分のしたいことじゃないことだったり、とまた別の問題があったりしますが、ここではゴール=自分のしたいこと、として進めていきます。

自信がない自分を認める(アクセプタンス)

ゴールが明確になったら、あとは行動するだけですが、そのために大事なことが「自信がない自分を認める」ことです。

プロセスでいうと、以下の位置に入るスキルです。

自信がないから行動できない

(アクセプタンス)

自信がなくても行動してみる

一見すると思考を変えるように思うかもしれませんが、

これはトレーニングで身につけられるスキルです。

(実は思考や感情は、コントロール可能と思われがちですが、案外難しいようです。※エビデンス用意します)

 

アクセプタンスとは、受容すること

 

まず「自信がない自分」を認めましょう。

そのためには、自分の考え、いわゆる思考に気づくことが大事です。

  • 「いま、自己否定している自分がいたな。」
  • 「ああ、また自信がないせいにする思考が出てきたな。」

こんな感じで思考と自分との距離を置いてみます。

さらに、これらの思考に名前をつけて(ラベリングして)みましょう。「思考と自分との距離を置く」の感覚が得られますので、ぜひやってみてください。

たとえば、

  • 「自己否定の鬼」がやってきた!
  • 「自信がないと何もできないさん」のお出まし!

と言った感じです。

思考はただの言葉に過ぎない、と距離を置くことができます。

ここは非常に大事であり、お伝えしたいことの肝です。

思考の癖に気づく → 認める

思考を変える、否定するのではなく、受容することで次に進めるようになります。

価値ある行動をする

ゴールを明確にしたら、やるべき行動を書き出してみましょう。

そのなかで一番ゴールに影響のあるものを選択して、

「自信がない自分でいい!一歩進むぞ!」

と、行動してみましょう。

実はいわゆる「できる人」たちは、この行動の選択がうまかったり、早かったりします。

つまりはセンターピンを見つける要領の良さ、センスあるいは能力や経験の差だったりするわけですが、この点で見習いたいのは「行動量」です。「できる人」たちは、例外なく行動してます。

さいごに

コーチは、自身のない人が行動できるようになるための存在でもあります。

ゴールを見つけているのに進めない人。

そもそもゴールが曖昧な人。

なおき
なおき
そんな方へお役に立つ生きた情報を、私の読書体験やコーチングの経験、クライアントさんからのお声なども交えて発信しております。ブログやメルマガ、LINE公式のご登録をぜひお願いします。あなたの身近なコーチとして、お役に立てれば嬉しいです!

あなたらしい人生に向かって。

オススメの本
本記事の理論は、近年注目の認知行動療法の心理療法であるACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)をベースに、筆者の経験を交えてお伝えしています。ACTの入門書とも言える書籍「自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる」をご紹介します。私のように「自信」に囚われていた人にとって、タイトルもド直球さることながら、その内容も目から鱗の連続でした。特に「思考と距離を置く方法」が豊富なため、明日から試したいという方にも実用的な一冊です。コーチングとの親和性も高く、ACTに興味のある方にもオススメです。

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